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4.人材育成が出来るか
中小企業の多くの経営者は「いい人材がいなくて」と言われます。その割に
は、採用、社員研修に努力はされていません。世の中いい人材はなかなかいな
いのが現実です。ですから、縁あって入社した社員に研修会、勉強会を実施し
お互いに切磋琢磨して頑張りましょう。
当社は零細企業ながらおがけさまで役員・社員に恵まれています。それはわ
かりやすい会社だからだと思います。私の夢を計画書を見せながら話すことと、
給料は粗利益に対してこのくらいですとか、経理の数字を公開しているとか、
研修はこの程度実施しているとか、すべて示します。
では具体的にどのような研修が必要かは会社によって異なりますが、ひとつ
目安として時間があげられます。
当社では、派遣社員向き研修は、毎月1回、内勤者は月2回程度です。この研
修は民間の経営コンサルタントや地元の商工会・商工会議所等で開かれます。
社員に向いていそうなものや、今後当社に必要とされる内容のものに参加させ
ています。
お宅は、社員研修をする会社だから言えるのではと思われるかもしれません
が、当社の研修も9割程度が外部研修です。子供が親の言うことをなかなか聞
かないように、社員は社長の言うことを聞きません。ですから外部研修が中心
です。もちろんお金がかかります。1年に何回かは東京の研修にも参加させて
います。「お宅はお金があるからできるんだ」という人もいますが、創業まも
ないお金のない時から、将来かならず財産となり帰ってくると勇気を持って実
施してきました。
社員研修はするか、しないかです。ぜひ実施してください。社員研修をして
いる私がこういうことを言うのも気がひけますが、社員研修は投資であり、水
に字を書くが如き根気に実施してはじめて効果があると思います。
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次回のテーマは、「組織としてのよい習慣作り」です。
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経営革新計画において、販売営業戦略はなおざりになりがちです。特に製造業
の経営者は、作ることには熱心ですが、売ることはあまり力が入っていない方
が多く見受けられます。売れてはじめ成功という事を肝に命じて下さい。
売上げは、客数 × 単価。 客数は、入店率×買上げ率、単価は原価と粗利
益です。これを細かく分析していけば、誰にいくらで売りたいかが見えてきま
す。そうしたら、誰にいつ売るのかという売上げ目標を作って下さい。それが
次の表です。→http://www.syainsemina.co.jp/image/No11_table.html
この表に具体的に数字を入れると、経営者として見えてくることが多いはずで
す。そしてこれらを入れることによりどのような営業をしていけば良いかも見
えてくるはずです。
営業マンの営業方法、ＤＭ、チラシ、ホームページ、新聞などの広告をどの時
期にどの手法で実施すればいいかまで決まってきます。決まったら、同じ表に
今度は行動計画を入れてみてください。そうすればあとは実行あるのみです。
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次回のテーマは、「人材育成が出来るか」です。
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投資には、サイエンスとアートが要ると言った人がいます。
私は、投資は数字と勘で判断せよ、と言いたいです。数字は社員でも作れます
が、感は経営者の仕事（判断）です。勘は第六感といわれ五感（見る、聞く、
味わう、嗅ぐ、触れる）の次にくる感覚です。つまりは気配を感じ取る直感で
す。これを鋭くするには五感を磨くしかありません。五感を磨くためにはいろ
いろな体験を繰り返す、本物を見る、人格向上者と付き合うなどを実行される
といいでしょう。
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※投資は、企業にとって最も重要な戦略であると言うこと、並びにそれは経営
者の責任である。
※経営とは、お金をつかって儲けることである（ＲＯＡ・総資本利益率）
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この二つの概念を常に頭に入れて投資の計算をしましょう。あとはキャッシュ
がしっかりあるかを確認して下さい。
具体的には、初期投資の金額に1年分の運転資金も計算に入れて下さい。もち
ろん人件費も含みます。
そこで、投資額に対して２０％利益が出るか（1億円の投資なら２,０００万
円の利益）、営業利益は１０％あるかを確認して下さい。さらには、会社の事
業全体で利益が出るかをチェックしてみてください。投資採算計画には難しい
公式があり、それを実行されるのはこの上ないことですが、中小企業の経営者
なら上の３つの事をしっかり計算されればまず間違いはないと思います。
あとキャッシュフローです。「現金はあるか」を確認してください。今回の
経営革新が上手くいっても、いかなくてもお金に困ります。そんなばかな話が
あるかと思われるかもしれませんが、それが経営なのです。上手くいかないと
きは、お金にシビアになりますので問題はありませんが、上手くいったときは、
在庫、宣伝、その他の経費が急激に増えることが考えられますので思わぬ資金
不足に悩まされます。最初にしっかりしたキャッシュフロー計画を作成される
ことをお勧めします。
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次回のテーマは、「販売・営業戦略が綿密か」です。
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